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講師について
2021年度 第3回Peach Women’s Business School

本日は7月28日水曜日に開催されたPeach Women’s Business Schoolの講義の様子をご紹介します。

Peach Women’s Business Schoolは今年度で5年目を迎える、女性管理職を育成するためのプログラムです。
現在、100人を超える卒業生が研修で得た知識や気づきを会社に持ち帰り、それぞれの分野で活躍しています。

今回は、女性クリニックWe富山 代表 種部 恭子氏をお招きし、「女性のライフサイクルと健康」をテーマに講義をしていただきました。なお今回の講義は、新型コロナの状況を考慮し、ウェブ講義にて開催しました。

前半では、現在の日本の人口推計や人口構造をもとに、女性活躍推進の必要性についてお話いただきました。

今後の高齢化が進む日本社会において、男性より女性の方が長生きするため、長く働き続け、労働力の量的確保が必要になります。加えて、労働力の質を向上する必要があり、女性特有の視点や気づきからイノベーションを起こす女性の活躍が期待されています。
しかし、諸外国に比べ、日本の女性活躍は進んでおらず、全国の女性就業率推移からみても、共働き率・女性の就業率が高い地域においても管理職比率は低く、多くの意思決定を男性が行っている現状があります。この背景には日本における固定的性別役割意識、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)が強くあるとご指摘されていました。

後半は、

・キャリアとパフォーマンス
・更年期世代の活躍と更年期以降への投資
・妊活をキャリア

についてご講義いただきました。

  

女性が活躍するためのキャリア形成を図る時期は、妊娠・出産に適した時期と重なっているため、ライフサイクルとキャリアプランを長期的に考え、計画を立てる必要性や、その手段として、ピルやホルモン補充療法の活用等で月経やホルモンバランスをコントロールし、過ごしやすい状態を作ること等をご提言頂きました。
その他にも、女性のうつによる自殺が増えた現状等、幅広くご教示いただき、受講生は終始集中して受講している様子でした。

講義後は、

・今と20年後の価値観における優先順位の変化
・現在に至るまで、諦めざるを得ないことや未来の自分や社会のためにできること・したいこと・しなければならないこと

について、ブレークアウトセッション機能を使ったグループワークをし、受講生同士、様々な意見が飛び交っていました。

最後に種部氏からは、「迷った時こそ、自分が描いていた人生を思い出すこと。一番苦しい時に大きなチャンスが来ることもある。チャンスはできる人にしか来ない。チャンスが来たら、まずは躊躇せずに、掴んでほしい」という熱い応援メッセージを頂戴しました。

 

研修後のアンケートでは、

「健康に対する意識が変わった」
「会社全体で、育児や介護に加えて、女性特有のホルモンバランスの乱れ等の理解をダイバーシティ&インクルージョンの観点から進めていく必要がある」

といった感想がありました。

 

次回は9月1日(水)「メンタルヘルスケア」をテーマに行います。
その様子も後日、ご紹介いたします。