|
本日は12月3日(水)に開催された第10回Peach Women’s Business Schoolの講義の様子をご紹介いたします。
Peach Women’s Business Schoolは今年度で9年目を迎える、女性管理職を育成するためのプログラムです。
現在、300名を超える卒業生が研修で得た知識や気づきを会社に持ち帰り、それぞれの分野で活躍しています。
今回は、一般社団法人エグゼクティブプレゼンス 代表理事 松岡 孝敬氏をお招きし、
「マーケティング戦略思考」をテーマに講義をしていただきました。

・マーケティング戦略思考の基礎を理解する
・顧客の購買行動の傾向を理解する
・顧客に訴求するマーケティングを実践する
というゴールを目指し、受講者たちは活発な意見交換を行いました。
前半のグループワークでは、グループ内のメンバーが関わる商品・サービスのうち、販売促進したいものを一つ選び、
具体的な顧客像として『ターゲットペルソナ』を設定しました。

講義後半では、前半のグループワークで選んだ商品・サービスについて、
設定したターゲットペルソナを念頭に置きながら、FABE分析に取り組みました。
FABE分析とは、顧客に提供する商品やサービスを、『特徴・強み・メリット・根拠』の順に分析する手法です。
この分析を行うことで、マーケティングにおいて『商品の魅力を顧客にわかりやすく、信頼性を持って伝える』という重要な視点を明確にでき、
受講生の多くが自らの業務に取り入れたいと感じていた様子でした。

さらに、人の認知に影響を与える6つの原理について、心理実験の結果や実際の広告を参照しながら理解を深めました。
その学びを活用した最後のグループワークでは、グループで選んだ商品・サービスをターゲット顧客に届けるために、
6つの原理をどう活用するか意見を出し合いました。

全体を通して受講生たちは活発に発言や挙手を行い、個性あふれる発表や見事な回答に多くの拍手が送られました。
研修後のアンケートでは、
「以前BtoCの事業に関わっていたときにはマーケティング思考を意識していたが、
最近は思考から抜けていたので再び学ぶことができて良かった。
『売り手目線ではなく顧客目線で価値を伝える』という点は、社内のユーザーに業務改善の啓発、
ツールの利用促進を行う今の業務にも活かすことができると気づき、
特にコミュニケーションの仕方について学びが多かった。
ユーザーの『不』を解消する便益の提示をすること、FABE分析で訴求内容を組み立てることはすぐに活用できると感じた。」
「研修全体を通じて、具体的な事例やクイズを交えた解説で、興味を持って学ぶことができました。
チームでのワークは、商品企画を考える疑似体験ができ、実践的で面白かったです。
マーケティングで大切なのは、売り手目線の価値ではなく、お客様のベネフィットを伝えることだという点が印象的でした。
そのために『お客様の不を探す』視点の重要性も認識しました。
また、認知行動療法の考え方では、
同じ商品・サービスに対してポジティブ・ネガティブな意見が生じるのはBelief(認知)が現実をつくるからだという理解が腑に落ちました。
今後は、日常の広告や販促物を見る際に、今回学んだポイントがどのように活用されているか意識してみたいと思います。」
といった意見が寄せられました。
次回は、12月18日(木)、「世界の動向とグローバル思考」をテーマに行います。
その様子も後日ご紹介いたします。
|