MENU
講師について
2025年度 第9回 Peach Kokorozasi School Plus

本日は12月12日金曜日に開催された第9回Peach Kokorozasi School Plus の講義の様子をご紹介します。

 

Peach Kokorozasi School Plusは、女性管理職を対象とするPeach Women’s Business School Professional と統合し、
イノベーション人材を育成することに加え、多様性や持続可能性など多くの「プラス」を生むプログラムです。

今年度も受講者が対面でも、会社や自宅からのオンラインでも参加できる「ハイブリッド型」にて研修を開催しております。

 

今回は講師に、政策研究大学院大学 教授 安田 洋祐氏を迎え、
「『戦略的思考』で読み解くビジネスと社会」をテーマに講演をしていただきました。

 

 

 

前半では、経済学および戦略的思考が、実際のビジネスの場でどのように活用されているかについて、
具体的な事例を交えてご説明いただきました。

 

特に印象的だったのは、
講師が創業された会社と他社が共同で取り組んでいる、
「BDMオークション」を用いた戦略的プライシング分析(最も効果的な価格を探る分析)の事例です。
50年以上前に提唱された理論が、現代において実務に生かされていることに、受講生は驚いていました。

 

さらに、ゲーム理論の基礎的な部分について、グループに分かれて実際にゲームを行うことで学びました。
理論や定理を、体験を通じて学ぶことで、受講生はより分かりやすく全体像を理解できました。

 

 

 

後半では、「ブラック均衡」と呼ばれる、根強く残る悪しき慣習や時代遅れのルールについてご教示いただきました。
討論会では、自社で見られるブラック均衡の事例をテーマに、グループごとに意見を交わし、発表を行いました。
「新たなシステムの導入が浸透しにくい」「リモートワークがしづらい職場環境」など、
さまざまな視点から意見が挙がり、受講生にとって新たな気づきを得られる有意義な時間となりました。

 

研修の最後には、マーケットデザインの実践例として、
一人ひとりに最も合ったマッチングを見つけるアルゴリズムについて、分かりやすい例を用いて解説いただきました。

このアルゴリズムは、すでに研修医の配属や大学の学科選択などで使用されており、
ゲーム理論がビジネスのみならず社会の幅広い場面で応用されていることを実感する機会となりました。

 

 

 

次回は1月15日(木)「エフェクチュエーション演習~アントレプレナーシップの新潮流~」をテーマに行います。

後日、その様子もご紹介いたします。